【ヘアカラーの基礎知識】ヘアカラーの仕組み!

みなさん、ヘアカラーってどうやって染まっているかわかりますか?

美容室でヘアカラーをしてもらったり、おうちで市販のカラーをしたり。。
ただ髪の毛に薬剤を塗っているだけなのに、髪の内部でどんなことが起きて、明るくなったり、色が入ったりしているかわからない人も多いですよね?

そしてカラーをすることでどうして傷むのかも知りたい人も多いと思います。

今回はヘアカラーをすることによって、髪の内部でどのような働きが起きているのかをご紹介していきます。
髪の内部でどのようなことが起きているかを理解することで、なるべく髪の毛を傷ませないヘアカラーを選択するヒントになるかもしれないです!

ヘアカラーでお洒落は楽しみたいけど、みなさんの髪の毛を大切にできるように、参考にならばと思います♡

ヘアカラーについて少しお勉強していきましょう!!

アルカリヘアカラー

アルカリヘアカラーは1剤と2剤に分かれています。

この2つの薬剤はそれぞれ別の役割を持っていて、使用前に混ぜることで髪を染めるための化学反応が起こります。

1剤

  • 酸化染料
  • アルカリ剤
  • 界面活性剤など

2剤

  • 過酸化水素

この2つの薬剤を混ぜるて髪の毛に塗布すると、
髪の内部に浸透→→元の髪の色を脱色→→髪に色をいれる
という働きが起こります!

染める前の髪の状態

髪の毛は弱酸性に保たれていて、髪の表面にあるキューティクルが鱗状のになって閉じています。
その髪の内部はタンパク質や脂分・水分でできていて、
さらに髪の毛の色を決めるメラニン色素という成分もあり、黒髪はこのメラニン色素が多量にある状態です。

アルカリカラーの仕組み

 

髪にカラー剤を塗ると、まずアルカリの力で髪の毛が膨張し、髪表面にあるキューティクルが開きます。

キューティクルが開いた隙間から、有効成分である酸化染料や過酸化水素などが髪の中に浸透していきます。
過酸化水素とアルカリの力で、はじめに黒髪の素であるメラニン色素を壊します。
これによって髪を脱色するので髪が明るくなります。

次に、髪の中に浸透した酸化染料が酸素と結びついて酸化されることによって、発色をします。
酸化染料が酸素と結びつくと髪の中で大きくなるため、髪の中から抜けずらくなります。

 つまり、ヘアカラーは髪の中で、メラニンを酸化させて脱色する働きと、
発色して髪に色を入れる働きがあるということです。

アルカリヘアカラーでかぶれる人は

アルカリヘアカラーは髪にしっかりと色を定着させ、色持ちはいいのですが、アルカリカラーでかぶれてしまう人がいます。

このかぶれはの多くの場合は、有効成分である酸化染料のジアミンによってアレルギー反応がでてしまうからです。

花粉症のように蓄積されてなる場合もあるので、これまでヘアカラーをしてもかぶれなかった人も、ある日突然アレルギー反応がでる場合があります。
そして、一度アレルギー反応がでると治ることはなかなかなく、またヘアカラーをした時にさらにひどくなってしまう場合もあります。

ジアミンアレルギーの症状

  • 染めている最中はヒリヒリ感、痒み、後にかぶれる
  • 薬剤がついていない部分にも腫れやかぶれ
  • 呼吸困難
  • 動悸、嘔吐

最悪の場合もあるので、パッチテストなどをして気をつけるようにしてください。

アルカリヘアカラーの酸化染料でアレルギー反応がでるため、
脱色だけのブリーチやヘアマニキュアでかぶれることはありません。
ただ、ブリーチでアレルギー反応はでなくても、薬剤が強いため、皮膚がダメージする場合があります。

過酸化水素【オキシ濃度】の違い

2剤の過酸化水素のことを「オキシ」と言います。

2剤はオキシ濃度を変えることができます。オキシの濃度です。

オキシ濃度を変える理由は
ヘアカラーのダメージを少なくするためオキシの使い分けが必要となります。

毛先などのダメージがある部位や、色だけを入れて明るくしない、または今よりも暗くする場合は
低い濃度の2剤が適し
明るくしたい場合は高い濃度の2剤が必要となります。

日本で使われるオキシ

日本でオキシは

6% 5%(4.5%) 3%

に分けられています。

オキシ濃度が高いほど、明るくなる力が上がるとともに、ダメージも強くでます。
オキシ濃度が低いほど、明るくなる力が低いですが、ダメージも少なく、発色も良くなります。

  • 明るくする場合は6%
  • 暗くする場合は3%
  • 根本のリタッチを明るくしながら色を入れる場合は4.5%
  • ダメージ軽減には3%

6%を使っても1剤のトーンによって明るくなり方が違うので、染める前の髪の毛よりも明るくする場合は6%を使いますが、
例えば
染める前の髪の明るさが9トーン髪を、7トーンにしたい場合に、7トーンの1剤にオキシ6%を使っても、仕上がりは明るくなることはなく、7、8トーンくらい暗くなります。
ですが、6%を使ったことでその1回のヘアカラーで髪は傷んでしまいます。
オキシをちゃんと使い分けてあげないと髪のダメージを進行させていまうだけで、とてももったいないことをしていることになります。

市販のヘアカラー

市販のヘアカラーが良くないと言われる理由のひとつにこのオキシ濃度があります。

どのような髪質、ダメージ具合、関係なく誰でも染まることを目的にしているので、市販のヘアカラー剤のオキシの濃度は高く、自分で選ぶことはできませんよね。

なので、傷ませる必要のないカラーの場合でもダメージを負ってしまうので、市販のカラー剤はなるべく使わない方か良いと思います。

白髪染めのオキシ濃度は

白髪染めは

  • 黒髪の部分を明るくして、白髪を暗くする場合は6%、5%
  • 全体を黒髪に近いくらいに白い部分だけを暗く場合は3%

アルカリカラーの放置時間

ヘアカラーは通常カラー剤を塗ってから約20〜30分、放置時間をとります。

①ヘアカラーを塗布し終わってから脱色にかかる時間が約15分

②発色し終わるまでの時間がヘアカラーを塗ってから20分。

だいたい20分から30分は放置します。

放置時間が短いとカラーの発色が不十分となりますが、
置きすぎても、それ以上発色するわけではありません。
頭皮や髪の負担になるので置きすぎはやめましょう!

また、アルカリヘアカラー剤はカラー剤を混ぜて酸素に触れると分子が大きくなるので、なるべくはやく塗布をしないとキューティクルから浸透しずらくなるので注意してください!

 

ヘアカラーの仕組みを知って

今回はアルカリカラーがどのように染まるかについてご紹介しました。

ヘアカラーの仕組み、とてもおもしろいですよね!

美容室でヘアカラーをする場合は、美容師さんが髪のことを考えながら、的確な薬剤を調合してくれるので技術の心配はないと思います。

いつも何気なくしていたヘアカラーの仕組みを理解していただけたら、髪のことを少し考えるきっかけになればとおもいます!

 

 

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